キミへの想いを10文字で。

…………へ??


なにこれ。



白い紙の余白が眩しい。


紙の真ん中に書かれた、翔琉の文字。


問いと……………答え。



目に入った情報が、頭でうまく処理出来ない。



だけど、胸が高鳴る。


1秒を追う毎にドキドキが加速するような。



「……これなに?」


やっと、口から出た言葉には、やっぱり可愛いげがなくて。


「10文字以内、の呪い、解けたな、俺。もう出来ない問題は、ない!」


……いやいや、そうじゃなくて。


あ。


「そっか、例題?もー、やめてよ紛らわしいー!!」


危ない危ない。


ひっかかるとこだった。