キミへの想いを10文字で。

「な……に?」


やっぱり変。


恐る恐る振り返って、目に入った翔琉は、今までみたいにふざけてない。


怖い。


聞きたくないってば。


恋人になりたいなんて、贅沢言わない。


幼馴染みで十分。

だから、このまま側にいさせて。


「あー……その感じだと、まだ見てないんだな」



まだ 見てない???


なんのことだろう。


とりあえず、逃げ腰の体勢は崩さずに。


「見てないって、何を?」


「……これ」


翔琉が指を差した先には、ベンチにあたしがたった今置いた2冊の課題集。