キミへの想いを10文字で。

「あ…………」


やっぱり、いた。


公園で、ぼんやりとベンチに座る見覚えのある横顔。



「人に取りに行かせといて自分はゆっくりしてるなんて、いいご身分じゃない?」


ドキドキを悟られないように話すと、変に低い声になっちゃって、そんな自分が凄く嫌。


かわいくない……なんて。今更だけど。


だからかな。


いつも側にいたけど、いつも側でこんな低い声でかわいくないことばっかり言って。

しかも、顔もかわいくないとか。


そりゃあ、好きになんてなってもらえないよ。


お姉ちゃんがかわいいからなんて、逆恨みもいいところ。


なーんて今頃気づくなんて。


「おー……」


なんか、翔琉の様子が変。テンションが低いっていうか。