キミへの想いを10文字で。

顔が見れたら嬉しくて。


声が聴けたらときめいて。


それなのに、翔琉の隣にいられなくなる。


結実ちゃんの過去の思いが何でもないと思えるくらいに、翔琉は先へと進んでしまった。


あたしだけ、置き去りにして。



泣きそうな気持ちをこらえて、階段をかけ上がる。


翔琉の課題集をつかみ、あ、写させろっていうからには、と自分の課題集もつかみ、玄関へと向かう。


「おまた……せ?」


そこに翔琉の姿はなくて。


あれ?あれ??


何となく、辺りを見回してみる。


えーっと。


もしかして?

何となくなんだけど、公園へと足を運ぶ。