あたしは黙って頷くしかできなくて。
「好きすぎて、失う恐怖に耐えられなくて。それならいっそ、こんな弱い身体なんて……要らない……って」
お姉ちゃんの綺麗な顔が苦痛に歪む。
思い出したくないことを、もう一度言葉にさせているあたしは鬼だ。
「でもね、勇気がなくて。薬なんて、飲んですぐ効かないじゃない?一粒飲んで、何となく、もうひとつ増やしたらどうなるのかな。あともうひとつ増やしたら……ってやって」
ゆっくりと、じわじわと。
静かに薬を飲むお姉ちゃんを想像すると、胸が締め付けられるようで。
「そしたら、大きな覚悟があるわけでもなんでもないから、急に怖くなって。こんな弱い身体要らないって思ってたくせに、絶対死にたくないとか思って……」
「好きすぎて、失う恐怖に耐えられなくて。それならいっそ、こんな弱い身体なんて……要らない……って」
お姉ちゃんの綺麗な顔が苦痛に歪む。
思い出したくないことを、もう一度言葉にさせているあたしは鬼だ。
「でもね、勇気がなくて。薬なんて、飲んですぐ効かないじゃない?一粒飲んで、何となく、もうひとつ増やしたらどうなるのかな。あともうひとつ増やしたら……ってやって」
ゆっくりと、じわじわと。
静かに薬を飲むお姉ちゃんを想像すると、胸が締め付けられるようで。
「そしたら、大きな覚悟があるわけでもなんでもないから、急に怖くなって。こんな弱い身体要らないって思ってたくせに、絶対死にたくないとか思って……」

