キミへの想いを10文字で。

今では大丈夫?ってことは……


何だか考えがまとまらず、お姉ちゃんの言葉の続きを待つ。


「あたしね、翔琉君が、好きだった」




後頭部を殴られたような、なんて、よく聞くけれど。

そんなもんじゃない。


全身に強い衝撃が走る。


「だから、翔琉君と仲良しな一花ちゃんが、ずっとずっと羨ましかった」


お姉ちゃんと翔琉は、両想いだったんだ。

どうしよう。

どうしよう。


翔琉に伝えなきゃ。

……でも、伝えたくないよ。


「あ、やだ、昔の話ね?今の彼氏、本当に優しくて、あたし、大好きだから、ほんと」


慌てるお姉ちゃん。


「だから、好きすぎて不安になっちゃったんだよね」