「どうしてそんなことするの?しようとしたの?」
そう、あたしはきっと単純に『どうして?』と思っているんだ。
「…………」
お姉ちゃんは何も言葉を発しない。
「……お姉ちゃんは、何でも持っているのに……なんで……?」
ぴく、とお姉ちゃんの手が動く。
「…………」
ふるふるふる、と細かく震える手に気がついたのはそれからすぐのこと。
え?と思った時には、あたしの身体はお姉ちゃんに突き飛ばされてふかふかのラグマットの上に投げ出されていた。
ついた両手と、腰と、お尻に鈍い痛み。
でも、そんなことより何よりも。
あたしには、状況が全く読めなくて。
そう、あたしはきっと単純に『どうして?』と思っているんだ。
「…………」
お姉ちゃんは何も言葉を発しない。
「……お姉ちゃんは、何でも持っているのに……なんで……?」
ぴく、とお姉ちゃんの手が動く。
「…………」
ふるふるふる、と細かく震える手に気がついたのはそれからすぐのこと。
え?と思った時には、あたしの身体はお姉ちゃんに突き飛ばされてふかふかのラグマットの上に投げ出されていた。
ついた両手と、腰と、お尻に鈍い痛み。
でも、そんなことより何よりも。
あたしには、状況が全く読めなくて。

