問い詰める、ってわけじゃないけど出来れば真相を知りたいと思うのは当然なわけで。


「……なんでよ」


小さな声で返す。


あたしの声は、翔琉の背中の後ろでくぐもって、翔琉に届かない。


翔琉も翔琉で、あたしの返事が聞こえないくせにお構いなしで勝手に話を続ける。


「お前、直球ぶつけそうだもんなー、なんか」


……悪かったですね。単純で。


「あ、それから話変わるけどー、あれ後で見せて、現国のやつー!俺、春休みは身軽に過ごしたいし」


現国のやつ??


あぁ。


なんか、『終わらない分は各自春休みに終わらせないと知らねーぜ?』的な課題集みたいなのが配られたっけ。


国、数、英の。


……にしても。