キミへの想いを10文字で。

だけど、後からよく考えたら、あの台詞には二通りの意味があって。


翔琉が『守る』と言ったのは、 あたしじゃなくて…………


お姉ちゃん。


翔琉は、あの日、お姉ちゃんを任せろと言ったんだ。



それなのに、あたしは、自分に言われたと勘違いして。


勝手に、幼なじみに、恋をして。


その相手が、『守りたい』と思うお姉ちゃんに、複雑な気持ちを抱いている。


あの時の時系列が曖昧すぎて、それからどうやって家に帰ったのか、誰が迎えに来てくれたのか、よく覚えていない。


パパが、テンパって、あたしを迎えに行くという行程をすっ飛ばして病院に行ってしまったことを後から謝られたのは覚えているけど。