「中途半端、って??」


「んー、一粒でいいところを、三粒だか五粒だか。忘れたけど、そんな。普通の人なら平気かもしれないけど、病弱な結実ちゃんだからヤバい反応が出たとかなんとか……」


なーんだ。ちょっと安心。


『自殺未遂』なんて言葉が持つ恐ろしいイメージと、錠剤てんこもり、みたいなイメージと……そういうのとは少し違うみたいで。


だけど、確かに。

ママが翔琉のママに言っていた、というように、中途半端だよね。


……変だ。


お姉ちゃんに確かめたい。


「あ!」


急に翔琉が声をあげる。何か重要な事でも、思い出した?


「俺、今日部活だからチャリだった。お前につられてうっかり歩いてきたけど」


……なーんだ。