キミへの想いを10文字で。

「だからさ、そこが変なんだろって」


今、さりげなく自販機で買ってくれたジュースを、ほいっとあたしに投げながら翔琉が言う。


こんな時なのに、そんな優しさが物凄く嬉しくて。


「……ありがと。……で。なんでよ?」


ギリギリ落とさずにキャッチしながら、あたしも会話を続ける。


「なんで、飲む量間違えるんだよ。ただの風邪薬なのに、沢山飲もうとするんだよ」


「え……?」


沢山、飲んだの?薬を??


精神的に追い詰められた人が、両手いっぱいの錠剤をボリボリ食べるような恐ろしい画が浮かぶ。


……そんなの嘘だ。


「一花の母ちゃんも、信じられないんだけど、間違えたとは思えないんだーって言ってたぜ。でも中途半端な量だから、なんとも言えないって」


……は??