キミへの想いを10文字で。

そこら辺からは時間の流れとか曖昧で。


きっと、そこに立っていた翔琉の姿を見たら安心したんだと思う。


しばらく一緒に居てくれたのか、それともほんの一瞬だったのか。


いつのまにか、雨は止んでいて。


とにかく、二人で夜の公園にいたシーンを思い出す。



「結実ちゃんは心配だけど、俺が守るから大丈夫」


そんな、何の根拠もない翔琉の言葉で、あたしは、恋に落ちた。


誰かの『大丈夫』にすがりたくてたまらなくらい、不安だったから。


いつも、一緒にいる兄弟みたいな幼なじみが、あたしの中で特別な存在になって。