キミへの想いを10文字で。

そうやって、一人で待っていて。


誰もいない家の中が急にしんと寒くて。


たまらず、飛び出して、近所の公園に走って行って。


新しく住宅地を作る上で法律の関係上必要だとか言う、おまけみたいな面白味の無い小さい公園だったけれど……。


そこにいれば、パパが迎えに来てもよく見えるし、家には居たくなかったし、丁度いいと思って。


……だけど、不安で。


どうしよう、どうしよう……とベンチの上で体育座りをしていたら、


「…………一花?」


不意に、聞き慣れた声が耳に響いて。