おい、だの。
待てよ、だの。
背中に翔琉の声を受けながら、あたしは足を止めなかった。
悲しみを通り越して、怒りのような気持ちがわいてきてしまって。
どうして、うまくいかないんだろう。
今日だって、あたしを黒川君から奪おうなんて気持ちは微塵もなくて。
純粋に……
大切なお姉ちゃんが倒れたと聞いて、妹を連れてきた、というだけ。
その証拠に、今もこうして、すぐに黒川君のところへ行かせようとして。
そんなに一緒にいたくない?
そんなにあたしの顔も見たくない?
少し待てば、ママの車で帰れるんだろうけど、正直ママやお姉ちゃんとも居たくなくて。
一人で、バスで帰ることにする。
あたしには、お姉ちゃんのようにいつも気にかけて心配してくれる人なんていないから。
待てよ、だの。
背中に翔琉の声を受けながら、あたしは足を止めなかった。
悲しみを通り越して、怒りのような気持ちがわいてきてしまって。
どうして、うまくいかないんだろう。
今日だって、あたしを黒川君から奪おうなんて気持ちは微塵もなくて。
純粋に……
大切なお姉ちゃんが倒れたと聞いて、妹を連れてきた、というだけ。
その証拠に、今もこうして、すぐに黒川君のところへ行かせようとして。
そんなに一緒にいたくない?
そんなにあたしの顔も見たくない?
少し待てば、ママの車で帰れるんだろうけど、正直ママやお姉ちゃんとも居たくなくて。
一人で、バスで帰ることにする。
あたしには、お姉ちゃんのようにいつも気にかけて心配してくれる人なんていないから。

