キミへの想いを10文字で。

「俺のせいでお前らが駄目になったら申し訳ない……」


ううーん。なんて説明しよう。


あたし、やっぱりわかったんだよね。


翔琉はそんなつもりじゃなくても、嬉しかった。

黒川君といても、ちっとも楽しくなくて。


どんな理由であれ、翔琉が来てくれてよかった。

あたし、とんでもない間違いをするところだった。


「んー、いいよ、家に帰る」


「はぁ?なんだよ、お前まで」



ていうかさ。


翔琉は、そんなにあたしと黒川君をくっつけたいんだろうか。


そんなに、あたしの想いは邪魔なんだろうか。


まるで意地になっているかのように、あたしを黒川君のもとへ連れていこうとする翔琉。


そんな姿を見ていたら、つい。


「あたし……一人で帰れるから」