キミへの想いを10文字で。

ドキドキしながら希美の言葉を待つ。


あたし自身、『なにやってんだ』と思うけど、希美に軽蔑されたりがっかりされたら辛いので。


「……とんでもないことになってるねぇ」


とりあえず、親友の口からでた言葉が『何やってるわけ、尻軽め!』的なものではないことにほっとする。


「いやー、もどかしい一花と翔琉のいい刺激になるかと思ったけど……予想よりアグレッシブね、黒川」


「……アグレッシブってどういう意味?」


こんな場面で自分の馬鹿さが嫌になる。


「攻撃的、とか、積極的……とかね、多分」


本当は分かっているだろうにあたしに気遣って多分とか言ってくれる希美の優しさはともかく。

……攻撃的、って。


そこまでではない、と言うとまた庇って、と言われそうだから黙っておく。