キミへの想いを10文字で。

「あとー、黒川にお礼言われた。伝言本当にしてくれたんだ、なんつって。俺をどんだけ無責任な男だと思ってんだ、あいつは」


……心臓、締め付けられるどころか、今一瞬止まった気がした。


黒川君、翔琉に何言ったわけ……??


まさか、あたしと、つつつつつ付き合うとか……?!


聞きたい。怖いけど聞きたい。


でも、聞きにくい……。



そんなつもりじゃなくて、って言いたい。


だけど、じゃあ、どういうことだ、って聞かれたら…………。


あたしが黒川君にチョコをあげた事実は変わらないわけで。


なんとなく居心地の悪いバスに揺られて、学校へと向かう。