「落としてったろ、この間」
この間……。
あ、チョコを渡そうとしたときの。
「あの後戻ったら落ちてた」
あの後、戻ったら……?なんで、わざわざ。
「なんで戻ったの?」
思わず口にした、小さな疑問。
深い意味は無かったんだけど、単純に疑問で。
「……いや……別に?」
な、なんでキレ気味なのよ……。
「とにかく……ありがと」
もう、変な空気になるのはごめんだったから、おとなしく手袋を受け取ってみる。
アイボリーの毛糸の、何のへんてつもない物だけど、翔琉のところにしばらくあったかと思うと、何だかくすぐったい。
二人並んで登校なんて。
チョコは渡せなかったけど、この関係が変わらないならそれでいいや。
……って、何回も思ってしまうということは、チョコを渡したかった未練なんだけど、仕方ない。
この間……。
あ、チョコを渡そうとしたときの。
「あの後戻ったら落ちてた」
あの後、戻ったら……?なんで、わざわざ。
「なんで戻ったの?」
思わず口にした、小さな疑問。
深い意味は無かったんだけど、単純に疑問で。
「……いや……別に?」
な、なんでキレ気味なのよ……。
「とにかく……ありがと」
もう、変な空気になるのはごめんだったから、おとなしく手袋を受け取ってみる。
アイボリーの毛糸の、何のへんてつもない物だけど、翔琉のところにしばらくあったかと思うと、何だかくすぐったい。
二人並んで登校なんて。
チョコは渡せなかったけど、この関係が変わらないならそれでいいや。
……って、何回も思ってしまうということは、チョコを渡したかった未練なんだけど、仕方ない。

