キミへの想いを10文字で。

背中に走る激痛は……


振り向くと、見慣れているのに久し振り、という不思議な感覚に陥る、翔琉の顔。


「おっせぇよ」


「いや今あたし、小走りしてたんだけど……」


「生意気言ってんじゃねぇ!お前の小走りなんざ、一般人の牛歩に等しい!」


ぎゃーぎゃー言い合ううちに、バスが見えてきて。


「おら、走れーーー!」


二人でダッシュする。


……あれ?

あれあれ?


なんか、これって……もとに戻ったの、かな?


やっぱり、土曜日で、あたし達は仲直り……出来たのかな?


よく分からないけど、とりあえずダッシュする。

翔琉の隣を、走ってる。


それだけで、ちょっと嬉しい単純なあたし。