キミへの想いを10文字で。

どうやら、サッカー競技場にはついたものの……練習試合が始まったのか終わったのかも分からない。


とりあえず、人がいる辺りに向かって歩いていく。


何人か、まとまって座っている人の顔に見覚えがあって。

……あ。あの辺、うちの学校のサッカー部だ、ぐらいの認識だけど、声をかけることは出来そう。


「あの……「うぃーす」


背後から掛けられたのは、よく耳に馴染んだあの声。


振り返ると、サッカー部のみんなでお揃いで作った黒いジャージに身を包んだ、翔琉の姿。


「か……ける」


きちんと外に出ていたかどうか自信はないけれど、無意識に呟いた名前。


そんな笑顔を真正面から見たのは久しぶりだ、と気づかされて、少し悲しくなる。