「あー、ごめんな、こんな話」
急に我に返ったように声音を変え、ベンチから立ち上がる翔琉。
汚れてもいないお尻の辺りをパンパンと叩きながら、
「テストだりーなーーーー」
振り返った顔は、いつものものと同じで。
「お前もさー、黒川のこと縛っとくの酷だぜ」
……え?
急にふられた黒川君の話に、心臓が痛くなるみたい。
「あいつ、真面目だし、意外とモテるから。いつから返事お預けにしてんのか知らねーけど、いいならいい、ダメならダメってはっきりしないのが一番タチわりぃ」
……なにそれ。
だって、返事なんて初耳だし。
あたし、別に思わせ振りな態度取ってたわけじゃないし。
て言うか、思わせ振りなのはお前だっつーーーーの!!!
急に我に返ったように声音を変え、ベンチから立ち上がる翔琉。
汚れてもいないお尻の辺りをパンパンと叩きながら、
「テストだりーなーーーー」
振り返った顔は、いつものものと同じで。
「お前もさー、黒川のこと縛っとくの酷だぜ」
……え?
急にふられた黒川君の話に、心臓が痛くなるみたい。
「あいつ、真面目だし、意外とモテるから。いつから返事お預けにしてんのか知らねーけど、いいならいい、ダメならダメってはっきりしないのが一番タチわりぃ」
……なにそれ。
だって、返事なんて初耳だし。
あたし、別に思わせ振りな態度取ってたわけじゃないし。
て言うか、思わせ振りなのはお前だっつーーーーの!!!

