キミへの想いを10文字で。

でも、どう見ても隣にいる翔琉は、いつもと違う。


帰り道もおかしかったし。


もしかして。もしかして。黒川君、いい働きをしたのでは?!


自分の憶測に振り回されて、変なテンションになってしまう。



だって、黒川君があたしにコクった事で、そんなに乱れるなんて……なんか、嬉しいんですけど、それ。


「……ところで、どうかしたの?翔琉」


思いきって聞いてしまう。


だって、絶対に様子がおかしいもん。


「あ?…………あーーーー……」


翔琉は、ダウンの中に沈んでしまうのでは、というくらい口許をうずめ、言葉を選ぶように目をきょろきょろさせた。


「……俺さ」


なんか、緊張して変な汗かきそう。