キミへの想いを10文字で。

「…………よお」


翔琉は、あたしの姿を見つけて、ちょっと身体をビクッとさせた。


「どしたの」


「いや、ちょっと考え事…………つか、」


翔琉が歩いてきて、あたしの隣に腰かける。


急に空気が変わるというか、いや、違うな、あたしの心臓がドキドキしてるだけだ。


「丁度よかったかも」


「え……?」


なにそれ。


なにそれなにそれ。

あたしに会いたかった、的な??まさかね、そんなね。


「さっき、言うの忘れてたんだけどさぁ……」


両手をポケットに入れたまんま座っている翔琉は、寒いのか首もとをダウンにうずめていて、よく耳を傾けないと話している内容が聞き取りにくい。