キミへの想いを10文字で。

「ん、まったねー!」


まるで、ここで別れるのが当たり前のような。


こんな風にここでバイバイする以外、したことありませんけど?みたいな。


そんな空気を精一杯出してみる。


そうすることで、あたしと翔琉はこれからも幼なじみでいられる。



翔琉が、失恋で傷つき、お姉ちゃんの顔も見たくないのか。

失恋で逆に燃え上がっているのか。


そんなの、もうどっちでもいい。


翔琉は、あたしのことなんて見ていない。


その事実であたしはもう充分傷ついていて。


一人で、家までの道を歩く。


いつも送ってくれたのに。


お姉ちゃんの知らないところで、翔琉も、あたしも、傷ついているんだ。