キミへの想いを10文字で。

ええええええ。


希美ったら。あたしには、『言われた言葉だけで判断するな』的なアドバイスしてくれるくせに!


的確なアドバイスや冷静な判断は、自分の為には全く使えないみたいで。


「……言われた通りに受け取るなんて、子どもかっ」


いつも希美があたしに言うみたいに返してみる。

それに気がついたのか、へへへと苦笑いしている希美はやっぱりとってもヒロインで。


「美味しいの、作ろうね……じゃなかった、作ってね、手伝うから!」


珍しくあたしが希美を励ます形になりながら、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。