キミへの想いを10文字で。

「く、黒川君……」


なんか、すいませんって気持ちになる。いや、忘れてたっていうかなんていうか……みたいな、後ろめたい気持ちに近いかも。


ちょちょっと手招きをされる。


希美と目をあわせるも、「?」って感じで。


とりあえず近寄ってみる。


「あー、お久しぶりー!あ、クリスマスの時はありがとう」


「え……??」


ちょっとちょっと。黒川君の存在すら忘れてたあたしが言うのもなんだけど、あんたもあたしとの唯一の思い出について、メモリー消去、早くない?!


「いや、ほら、送ってくれて……」


「?……あ、あーーーーあーーーーーー!」


……忘れてたのね、本当に。


さっきの『すいません』って気持ち、返してほしい。