キミへの想いを10文字で。

間違いだったらどんなにいいか。


思い込みなら、どんなにいいか。



「あたしもさ、結局博己となんの進展もないし。このまんま3年になったら、ヤバいよねぇ」


時の流れは残酷で。


あたし達は望んでもいないのに、ぐいぐいと押し出されるように先へと進んでいく。


何も成し遂げていないのに。


好きな人に、気持ちを伝えることすらしていないのに。


「あ、そういえば」


希美がポンと手を叩く。


「ん?」


「プレゼント交換、出来なかったねー。あたし達で、する?だったら最初からオンナ目線の買ったのにね」


冬休み、散々遊んでいたのに今更そんなことを思い出す。