キミへの想いを10文字で。

「……で、どうだった?」


小声で希美が聞いてくる。


「ん。ごく普通……だった」


冬休みの間、相談し続けていたから、主語とかなくてもお互いになんの話だかすぐわかって。


薄々予想はしてたけど、翔琉は本当に平常運転だったことを伝えてみる。


「だよね、」


言いながら視線を流す希美。


その先には、博己君や他の男子達ときゃっきゃしている翔琉の姿。


何も変わらない、今までと同じ感じ。


「ね、一花の思い込みでさ、もともとあいつ結実さんのこと、好きじゃなかったんじゃないの?」


……それはない。

強く、首を左右に振る。


そんなわけ、ないよ。