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……ドスッ

「いった……おは……明けましておめでとうございます」


「……今年もよろしくお願いしやす……つーか、急がねーと一発目から遅刻だし」


冬休みが終わり、何となくそんな予感はしていたけれど、まるで何事も無かったかのように、翔琉があたしを追い抜くようにしながらやって来て、二人でバス停へと向かう。



「……久しぶり」


「おう、久しぶり。毎食3個ずつ餅食うと、そうなるわけ?」


ぷに


「ちょっ……いやいやいや、食べてないし!」


て言うか、ボディタッチ禁止ーーーーーーーーっ!!!


つん、と悪気なく、他意なく突っつかれたほっぺが熱い。

全くもって一ミリも嫌じゃない自分にも何だか腹が立つ。