キミへの想いを10文字で。

背中を、とんとんしてみる。


……暖かい。


あたしが翔琉を慰めているはずなのに、あたしがホッとしてどうするの。


「車とか……なんかもう、一個一個敵わねぇよなぁ」


聞こえてきた翔琉の言葉には、力がなくて。


「俺なんて今日しかもチャリ壊れたし」


独り言みたいな台詞を、うんうんと、受け止める。


「…………はぁ」


翔琉のため息で出来た白い空気が、風に乗って回り込み、あたしの目にふわりと映った気がして。


……ち、近い。

何だか急に恥ずかしくなって、身体を離し、その綺麗な顔の上にある髪の毛をよしよし、よしよしと撫でてみる。


「……ごしごしすんなよ、コラ」


あ。

なんとなく、いつもの雰囲気に戻ったのが分かる。