キミへの想いを10文字で。

「何、言って…………」


なんて返したらいいのか分からないけど、とにかく黙っていられなくて。


なんか、笑ってごまかして、ハハハ何言ってんの、みたいにしたかったんだけど、全然笑えなくて。


だって、翔琉が笑っていないんだもん。


「お似合い、だよなぁ」


抑揚のないトーンでそれだけ言うと、もう、誰も立っていないあたしの家の方を見つめている、翔琉。


ああ。

だから嫌だったのに。


そんな顔をしないで。今にも泣きそうな、そんな辛そうな顔を……


思わず、ぎゅっ、と抱き締めてしまう。


あたしのイメージは、泣いている小さい子どもを抱き締める感じだったんだけど、実際は翔琉の方が大きいから、単にあたしが抱きついてる形っていう……。