キミへの想いを10文字で。

あたし達の存在になんて、気がつくはずもなく、お姉ちゃんが家に入って行く。


その姿を見送ってから、もう一度声をかける。


「翔琉……な、なんか、ごめんね……」


「なんでお前が謝んの?それに…、あの人……」


「え?」


翔琉にしては珍しく小さいトーンの声だから、よく聞こえない。『あの人』って言うのは、お姉ちゃんの彼氏のことだよね?


「あの人、俺、知ってる」


「へ…………?」



何言ってるの、翔琉。


あの男の人は、車を運転していたし、ちらっと見た感じからしても、あたし達より年上で。


接点なんて見当たらない。


とりあえず、あたしは知ってる人じゃないから、中学時代の先輩とかじゃないし。