キミへの想いを10文字で。

黒川君を何となく見送り、さて家に入るか……というタイミングで、見慣れた声が路地に響いて。


「……ん?」


目を凝らすと……


翔琉がシャーーーーーーッと自転車をこいでくるところで。


「翔琉!」


思わず声をかけてしまう。


緊張がとけた、っていうか。


どうせならもう少し早く来てよ!!!みたいな。

「おー!今そこで黒川に会ったー。送り狼しないの?って言ったら……」


「バカじゃないの?!」


「うん、バカじゃねーの、って言われた」


ハハハと笑いながら、自分の家を通りすぎて、あたしの前まで来る翔琉。


さっきまで一緒に居たのに、間に慣れない緊張感を挟んだせいか、物凄く懐かしい気持ち。