「あたしは木下 沙雪<キノシタ サユキ>。
で、こっちがさっき自己紹介があったとおり岸本優菜。」
大人っぽい女の子、沙雪ちゃんが淡々と自己紹介を進めていく。
それに続いて茶髪男子が自己紹介をする。
「で、俺が湧井 大樹<ワクイ ダイキ>。
こっちの腹黒いやつが竹川 新<タケカワ アラタ>でこの大人しいのが斉藤 馨<サイトウ カオル>。」
そして一瞬だけだけど、黒髪の男子、斉藤 馨と目が合う。
「誰が腹黒だ。
亜樹ちゃん、こんな奴のいう事なんて信用しなくていいからね?」
新君が笑顔で大樹くんのわき腹に溝落ちを入れる。
「ぐぁっ
おい新、少しは加減しろよっ、ってか腹黒なのは本当のことだろっ」
「は?」
「・・・いや、なんもねー・・・」
・・・新君を怒らせるようなことだけはやめよう・・・。

