また、あの桜の木の下で

「あの、落としましたよ・・・。」


後ろから聞こえた声に反射的に反応した


「あ、どうも」


入学から何か月か過ぎたころの出来事


拾ってくれた女子をちらっと見た


いまどきの女子高校生という感じがしない女子だったというのは失礼だろう

クラスには1人は居る真面目ちゃん


それだけで俺は彼女はクラス委員長だという予想を立てた

ひざ下のスカート

きっちり止まっているボタン

触覚だか何だかわからないあの垂れ流した前髪もない

第一印象、言うまでもない。

財布をポケットに入れるのはやめようか、また落したらこんどこそヤバイ。


高校生男子はズボンの後ろポケットに財布を入れないといけないのだろうか


そんなちっぽけなことを最近まで悩んでいた挙句入れることにしたのだが今度からはちゃんと鞄にしまっておこう


再び歩き出す、今はあの小柄な少女の背中を見ながら