菊「教えてくれねぇか?
ぜってぇ…俺がお前を助けてやる。」
バカにするのもほどほどにしなよ。
あんたのその言葉…信じるわけがない。
私は菊哉の方を向いた。
そして、息をたくさん吸った。
琴「私は…
私は誰も信じない。信じるのはアイツらだけ。」
あいつらは白龍のこと。
私はいまだに黒龍ののことを信じきれていない。
過去にあんなことがあったから。
私は菊哉に言い放ち、横を通りすぎて屋上を出た。
菊哉は追いかけてくるはずがない。
チャイムがタイミングよく鳴り響いた。
放課後だ。
教室に荷物を取りに行き、私は学校を出た。
教室に行ったとき、もちろん誰も話しかけてなんてこなかった。