百音side
葉月が退院した。
Red Angelと黒牙を見に行く一時間ほど前に。
私たち白龍と黒龍は黒牙の倉庫に行った。
戦い方を見て驚いた。
どちらの族も凶器を使っていた。
こんなやり方でてっぺんに来られてしまったら大変だ。
観戦していると、二人組の男女が視界に入った。
その二人は唯一…素手で戦っていた。
ん?
あの指輪…。
あの戦い方…。
百「(ボソ)琴羽と同じだ。」
一「(ボソ)何て言った?」
私の独り言が一樹の耳に入ってしまったらしい。
百「(ボソ)特に何も…?」
すると…何も聞かなかったように、一樹は私から目を話してまた観戦し始めた。