入学して季節は夏になった。
制服も半袖になり教室もクーラーがききはじめた。
自分のクラスに入ろうとする。
教室のドアが開いている。
「あー…アイツまたきたよ」
「うわ~」
みんな私が来たのを察してヒソヒソ話している。
でも、みんながみんな悪口を言ってるわけじゃない。
自分も言われるのが嫌だから一緒になって悪口言ったり、悪口は言わないけど私を避けるだけ避ける子もいる。
みんながみんな悪口を言ってるわけじゃないってわかっている。
今まで辛くても耐えてこれた。
でも、私の足は教室の中ではなく、気づくと廊下を歩いていた。
教室にいたくなくて、無我夢中でとにかく学校内を歩いていた