「そういえば知ってる?なんか、1年にすごい問題児固まってるらしいよ」

確かに最近チャラチャラした生徒を良く見かける。髪を染めていたり、ピアスを開けていたり、濃い化粧をしていたり、アクセサリーを付けていたり。
なんだかちょっとこわいなぁーとは思っていた。

「変なことに巻き込まれないといいねー」

紗那がぼんやりした口調で言ったその言葉は、これから私の周りで起こる事を予測していたかのようだった。