さわやかな朝。

...といいたいけど実は朝が苦手。

こうして学校に向かってる今でも眠くて眠くて仕方がない。

「うぅ....ねむ...」

眠い体に朝の日差しが容赦なく降り注ぐ。フラフラと目をこすりながらの登校。もう何度目だろう。

「雫、おはよ！」

無駄に大きくて明るい私の友達紗那(さな)の声が頭にガンガン響いて顔をしかめる。

「紗那...うるさい...」
「ご、ごめん！またおっきい声出しちゃった...」

謝る声すらうるさく感じる。普段はそこまでうるさいとは思わないけど、朝に弱いこともあって、朝は常にイライラする。

「雫はほんと朝弱いなー」

イライラしてても付いてくる紗那はやっぱりいい友だちだ。

明るい性格と可愛らしい見た目。

クラスの人気者って感じの女子。

紗那とたわいもない会話をしていればあっという間に学校についた。