その後直ぐに通話終了ボタンを押し、電話を切った。

「静也さん?」

瑠衣が単行本を読みながらわたしに聞いた。

「うん。」

「静也さん、なんて?」

「人間と関われって。」

「…そう」

瑠衣は少し間を空けて返事をした。

きっとわたしと同じことを思っているのだろう。






―こんな事をしたって、何も、変ワラナイ。






―だけど、それでも…変わりたい―



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