「なんでそんな事を聞くの」

「貴方方の情報を少しハッキングしたのですが出てこないんですよ。」

瑠衣の問いに立花 守がそう答えると瑠衣は興味なさげに返事をしていた。


そりゃお金持ちだろうと所詮ただの高校生。
裏の人間に勝つなんて難しいだろう。
立花 守はあくまで少し頭が良いだけ。
わたし達の情報を守っているのはプロなのだから。

それに、そもそもわたし達に名字はないし。
静也さんから借りているだけであって。
だから"高橋 美歌"と"高橋 瑠衣"で調べたところで学校での情報しか出ないに決まっている。

「そう。頭が良いのね。
でもわたし達が何者かなんて難しい質問に答えられないわ。
何者でもないんだもの。
光青高校に転入してきた高校生ってところ。」


「…そうか。」





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