目を覚ますとまた同じ部屋にいた。 唯一違うのは嘉夏がいないこと。 「……嘉夏」 大地も目を覚ましていたようで、隣でぽつりと呟くと頭をかかえた。 「……なぁ花池、何で俺ら……こんなとこにいるのかな」 クラスメートのうちの13人で春休みに海で遊んでいた。確かその周りには他に人がいてバーベキューか何かをしていたのも覚えている。 ーーみんなで花火を楽しんで、……それからどうしたんだっけ。 肝心な所が思い出せない。 「……わからない」 そう答えると大地は何か意を決したように、栞に向き合った。