ザザァ、ザザァ。 何かの音で栞は目を開けた。 写ったものは、青い海と白い浜辺。 栞たちが遊んでいたところだった。 「春木君!」 辺りを見回し大地を探すが、その姿はない。 携帯を取り出して電話帳から“春木 大地”を探す。 名前を見つけて電話をかけるが、聞こえてきたのは大地の声じゃなかった。 “お掛けになった電話は現在使われておりません” 愕然として力が抜けた栞は膝から崩れる。 その後ろには花が咲いている 一本の樹が立っていた。