「…返事は、断った。」 …断った。 それを聴いた私は、少し安心してしまった。 「あいつのことは、親友で。 それ以上でも以下にも見れない。 それに、オレさ…。」 「何?」 「ずっと、幼稚園の頃からお前のこと好きなんだよ。」 どうしてだろう。 どうしてこうも上手く話が進まないのだろ。 彼の親友が私のことを好き。 でも、私は、彼のことが好き。 そして、彼は、親友のことが好き。 どうして… すれ違いばかりするのだろう。