始業式の朝、いつもの様に学校に行く用意をしていた尚樹にメールが届いた




尚樹はケータイを開けメールの内容を見てみると




『笠井!!今日転入生が来るぞ!!しかも女の子らしい!!』





このメールの送り主は幼馴染みの倉木龍星からだった





(朝からテンション高いな...そういや、もうすぐ紗弥が帰ってくる頃じゃなかったけ?)





紗弥は、小学校6年のときに親の仕事の関係で転校することになっていた





でも、紗弥は高3の春には帰ってくると言っていたがメールも電話もしてこないので尚樹は少し心配だった




(紗弥はいつ帰ってくるんだろ?)





そう思いながらも龍星には、返信しないとと思いメールを送信した




「あ、やべぇもうこんな時間じゃん!!早く行かねーと遅刻する!!」





その頃龍星は、学校が家から近いためゆっくり用意をしていた




すると、そこにさっき尚樹に送ったメールの返信がきた




『マジか、でも龍星がそんなこと知ってるなんて珍しいな、生徒会だから知ってるなんてことはないだろ』




(昨日、松井が帰ってきて俺にメールしてきたからな。しかし、なんで笠井に秘密にしとくんだろうな、教えてやれば喜ぶのに)



龍星は、メールを見たあと時計を確認し家を出た