紗弥は、走って尚樹達に教えてもらった屋上へと向かった
屋上につくと紗弥は辺りを見渡した
「尚樹はやっぱりサッカー部かぁ、昔から強かったもんね、龍星もやっぱり野球部かぁ、丸刈りだったし野球だと思ったけど、二人のやってるところ見るとチームに必要でチームメイトに信頼される存在なんだな、羨ましい...」
(チームワークの大事なスポーツなんて私には向いてないんだ...)
紗弥は、過去のことを思い出していた
紗弥がまだ留学する前だった小学校5年生のことだ
紗弥は、当時バレーボールをやっていてポジションはセッターだった
紗弥の入っていたチームには、セッターが5人もいた
その内5年生は紗弥一人だった
他は皆6年生で紗弥よりも先輩だった
当時、5年生で唯一レギュラーだったのは紗弥だった
紗弥がレギュラーとして試合に出始めたころ周りにいた5年生のメンバーやレギュラーに入れなかったセッターをしている6年生から妬まれるようになった
気づいたころには、いじめに発展していた
「うぜーんだよ、5年生のクセにセッターとりあがって」
「あんたより、私の方が断然上手なのになんでアンタがレギュラー入りしてんの」
毎日のように聞こえるその声にだんだん恐怖を覚えてしまい、いつしか練習にも試合にも行けなくなってしまった
そんなときに見たテレビでひと組のバンドが演奏していた
バンドのメンバーは皆活き活きと演奏しており中でも惹かれたのはギターとヴォーカルだった
(あんなにもいきいきとしていて楽しそうに出来るなんて...)
紗弥は、考えた
(もし、ギターが弾けたらあんなにいきいきと楽しくできるのかな?)
そう、思い紗弥は両親にこう告げた
「お願い、私にギターを買って!!ちゃんと練習するから、上手になるから!!」
紗弥の両親は
「もちろん、いいわよ」
と言ってくれ、次の日には楽器屋に連れて行ってくれた
その時買ってもらったのはエレキギターとアコースティックギターだった
紗弥は、必死に練習をしていた
そんなある日いつものように学校に行った
でも、クラスの様子が少し変だった
「おい、なんでお前みたいなのが来てんだよ、とっとと帰れよ!!」
「なんで、そんな平然とした顔で学校に来れるのよ?」
などと言った罵声が上がった
その理由はなんとなく分かっていた
バレー部の人達が何かを言いふらしたんだろう
紗弥は、ストレスで酷い頭痛に襲われた
紗弥は、教室にいることに恐怖を感じ急いで屋上に向かった
「なんで、自分ばっかりこんな目に遭わないといけないの?」
「紗弥、どうしたんだ?なんで、泣いてんだよ」
いきなり声をかけられて誰だろうと振り向くとやはりそこに居たのは尚樹だった
「なによ、泣いてちゃ悪いの?」
「いいや、悪くない、紗弥はいつもひとりで抱え込み過ぎなんだよ、もし紗弥のお母さんやお父さんに言えないなら俺に相談にのってくれていいんだぜ、俺は紗弥が心配だからな」
紗弥は尚樹の言葉に甘えて悩みを全部話した
その後何日かした頃には、いじめは無くなっていた
ハッピーエンドとは言えないがいい終わり方をしたと紗弥は思っていた
紗弥は、アコースティックギターを手に持ち歌い始めた
「この世界には 僕を愛してくれる人が 必ずいるんだ たとえ今 出会ってないとしても 必ず出会えるんだ 出会えたときには 最高の笑顔で迎えてあげよう そしてこう言うんだ 「僕と出会ってくれてありがとう」てね」
一曲歌い終わると紗弥は目を閉じた
屋上につくと紗弥は辺りを見渡した
「尚樹はやっぱりサッカー部かぁ、昔から強かったもんね、龍星もやっぱり野球部かぁ、丸刈りだったし野球だと思ったけど、二人のやってるところ見るとチームに必要でチームメイトに信頼される存在なんだな、羨ましい...」
(チームワークの大事なスポーツなんて私には向いてないんだ...)
紗弥は、過去のことを思い出していた
紗弥がまだ留学する前だった小学校5年生のことだ
紗弥は、当時バレーボールをやっていてポジションはセッターだった
紗弥の入っていたチームには、セッターが5人もいた
その内5年生は紗弥一人だった
他は皆6年生で紗弥よりも先輩だった
当時、5年生で唯一レギュラーだったのは紗弥だった
紗弥がレギュラーとして試合に出始めたころ周りにいた5年生のメンバーやレギュラーに入れなかったセッターをしている6年生から妬まれるようになった
気づいたころには、いじめに発展していた
「うぜーんだよ、5年生のクセにセッターとりあがって」
「あんたより、私の方が断然上手なのになんでアンタがレギュラー入りしてんの」
毎日のように聞こえるその声にだんだん恐怖を覚えてしまい、いつしか練習にも試合にも行けなくなってしまった
そんなときに見たテレビでひと組のバンドが演奏していた
バンドのメンバーは皆活き活きと演奏しており中でも惹かれたのはギターとヴォーカルだった
(あんなにもいきいきとしていて楽しそうに出来るなんて...)
紗弥は、考えた
(もし、ギターが弾けたらあんなにいきいきと楽しくできるのかな?)
そう、思い紗弥は両親にこう告げた
「お願い、私にギターを買って!!ちゃんと練習するから、上手になるから!!」
紗弥の両親は
「もちろん、いいわよ」
と言ってくれ、次の日には楽器屋に連れて行ってくれた
その時買ってもらったのはエレキギターとアコースティックギターだった
紗弥は、必死に練習をしていた
そんなある日いつものように学校に行った
でも、クラスの様子が少し変だった
「おい、なんでお前みたいなのが来てんだよ、とっとと帰れよ!!」
「なんで、そんな平然とした顔で学校に来れるのよ?」
などと言った罵声が上がった
その理由はなんとなく分かっていた
バレー部の人達が何かを言いふらしたんだろう
紗弥は、ストレスで酷い頭痛に襲われた
紗弥は、教室にいることに恐怖を感じ急いで屋上に向かった
「なんで、自分ばっかりこんな目に遭わないといけないの?」
「紗弥、どうしたんだ?なんで、泣いてんだよ」
いきなり声をかけられて誰だろうと振り向くとやはりそこに居たのは尚樹だった
「なによ、泣いてちゃ悪いの?」
「いいや、悪くない、紗弥はいつもひとりで抱え込み過ぎなんだよ、もし紗弥のお母さんやお父さんに言えないなら俺に相談にのってくれていいんだぜ、俺は紗弥が心配だからな」
紗弥は尚樹の言葉に甘えて悩みを全部話した
その後何日かした頃には、いじめは無くなっていた
ハッピーエンドとは言えないがいい終わり方をしたと紗弥は思っていた
紗弥は、アコースティックギターを手に持ち歌い始めた
「この世界には 僕を愛してくれる人が 必ずいるんだ たとえ今 出会ってないとしても 必ず出会えるんだ 出会えたときには 最高の笑顔で迎えてあげよう そしてこう言うんだ 「僕と出会ってくれてありがとう」てね」
一曲歌い終わると紗弥は目を閉じた
