君の世界



テスト期間が無事終わり返却日になった。


性格のいい教師が決めたのか、学校の方針なのか、テストはいつも点数順に返される。


「じゃあ返すぞ。今回も飯島一番」

僕は回答用紙を受けとる。

全問正解にも関わらず98点だった。

「いくら面倒だからって毎回毎回飯島しか書かないから今回から減点することにした。」

「分かりました。全国模試ではちゃんと書いてますよ?」


「当たり前だ!」


幸雄は中の下の位置だった。

いつもは最下位なのだから、遥かなる進歩ではあるが、僕としては納得いかない。

機嫌のいい幸雄に


「帰ったら間違えたところ見直すよ?」


冷たく言う。


「直人…鬼…」


なんと言われようが僕が教えて赤点ギリギリを取られたんじゃあ納得いかない。