トントン 遠慮がちなノックの後で幸雄がコーヒーを握って帰って来る。 「幸雄…お早いお帰りで(怒)」 響は無言のままだ。 幸雄はソッとコーヒーを僕と響に差し出す。 無言のまま響はコーヒーを飲む。 ああ~もう! いつまでもこんな空気の中なんかにいたくない。 僕はおもむろに立ち上がる。 「何処に行く?」 低く乾いた響の声 「トイレ…」 今度は兄弟で重苦しい中に居ればいい…