「どうぞ」
「お邪魔します」
あさみはエアコンをつけ、キッチンに向かった。
俺は袋を置き、ソファーに座る。
「お待たせ」
コーヒーのいい香りがする。
「いただきます」
あさみは向かい側に座り、コーヒーを飲む。
「うん、美味しい」
「良かった、口にあって」
「その内手料理食べさせてね」
「私料理下手なの」
その時、あさみの携帯がが鳴った。
「もしもし、さとし」
さとしか何だろう。
「今からお客さん来てるし、ダメだって…もしもし」
携帯を切る。
「さとしが今から来るって…」
「そう」
「ケンカしないでね」
「大丈夫だよ」

さとしside
ピンポン
「はい」
ドアが開く。
「あさみ会いたかった」
「昨日も会ったでしょ」
「お客さんって…」
男物の靴がある。
「あさみちゃん、さとし来た」
真何で居るんだ
「とりあえず入って」
「お邪魔します」
中に入るとつくろいでいる真が居る。
「よっ」
「よっ、じゃねーよ。何で居るんだ」
「今日はあさみちゃんとデートしたから」
真の言葉が頭を回る。
「あさみ、それ本当か」
「うん…」
「真の事が好きなのか」
「違うよ」
あさみは俯く。
「さとし、俺は本気であさみちゃんに惚れてるから」
「俺だって心から愛してる」
「2人ともやめてもっと冷静になって…」
あさみはソファーに座る。
「私はさとしが好きなの。だから真くんの気持ちを受け取れないわ」
「でも心がわりすることもあるよね」
真は身を乗り出す。
「それは…」
「じゃあ、友達として見てよ」
「わかったわ」
さとしは納得いかない顔をする。